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NGOや企業、政府など約600名が参加。課題解決の先へ。第2回HAPICを開催しました。

2021.04.13

2021年2月14日から3日間、「HAPIC(ハピック)-HAPPINESS IDEA CONFERENCE」を開催しました。

 

様々なアクターが枠組みを超えて出会い、課題解決の先にある“しあわせ-HAPPINESS”について共に考えることで新しいアイデアやパートナーシップが生まれる場をつくりたい、という想いで2020年に開催されてから1年。

この間、世界的な社会課題が改めて認識され、新たな課題も浮き彫りになり、様々なアクターが分野を越え、つながる場がさらに求められる中、今回のHAPICは「私たちが切り拓く、共に生きる社会とは」をテーマに開催しました。3日間全29セッションに市民社会と官民学のトップランナー約100名が登壇、全体で550名を超える人びとが参加し、議論やネットワーキングが実現した、オンライン上の会場の様子をレポートします。

 

 

オープニングセッション「今、グローバルな社会課題の解決に、何が必要なのか」

 

2月14日、理事長の本木恵介の開会の挨拶に続き、国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長の水鳥真美氏、独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事の萱島信子氏、大塚友美氏、NPO法人クロスフィールズ 共同創業者・代表理事の小沼大地氏を迎えたオープニングセッションでHAPIC2021が始まりました。

 

セッションでは、4人の登壇者が国際機関、国内機関、民間企業、NGOの立場から、新型コロナ感染拡大後の開発支援、途上国支援のあるべき姿について考えました。それぞれの組織内で出現した大きな危機、それにどう立ち向かうかというエピソードを通して、次のパンデミックや災害など未曾有の危機を見据えて各セクターがそれぞれのフィールドで課題の解決に取り組む事、そしてマルチステークホルダーで取り組んでいく事の必要性を確認しました。

 

 

コロナ、SDGs、多文化共生などをテーマに、3日間で29のセッションを実施。

 

オープニングセッションを皮切りに、3日間のブレイクアウトセッションが始まりました。セッションは、オンライン・イベントアプリ「EventHub」上の最大4つのチャンネルで平行して進行し、視聴者はチャンネル間を行き来して参加。いくつかのセッションは、グループに分かれて視聴者同士のディスカッションも行われ、オンラインでも参加型の立体的なセッションを実現されました。

 

「新型コロナ禍の新たな国際協力とNGO活動」には、100名以上が視聴し、このテーマへの関心の高さが伺えました。外務省、国連機関、NGOが、これからのODAやNGOの進むべき方向性や連携について議論が交わし、国際協調メカニズム、政府・国際機関とNGOとの連携のあり方について、360度で現状理解と課題、方向性について共有がされました。

 

 

2020年度のJANICインターン3名による「学生による新未来会議」では、学生を中心に若い視聴者がディスカッションを通して、日本の人種的多様性とその未来について考えました。移民や長く日本に暮らす人のそれぞれが、一方の意見を押し付けるのではなく妥協点を探すべきといった意見が多く出されました。今後外国人労働者が増えていくと予想される日本では、もっと身近な問題として、尊重し合い、共存していけるよう考え続けていく必要があります。

 

参加者が自身の経験などを振り返りながら、人種的マイノリティの人々と今後どのように共存していくか考える場を提供すると共に、このテーマに興味関心を持つきっかけをつくることができました。

 

 

SDGsの達成期限まで残り9年、マルチステークホルダーで議論しよう!」では、2021年に日本政府が国連で発表するSDGs進捗報告書(VNR)の作成に関わり、影響を与えることを目的に、講演形式で報告と質疑応答が行われました。

 

 

「共に生きる社会を共につくろう~国際協力NGO×『多文化共生』~」では、国内分野と国際分野、多文化共生分野と国際協力分野、それぞれの領域で活動する市民社会組織が情報を共有し、共に活動を推進していくことで、多文化共生社会の実現の可能性を探りました。国内と国際の両方の分野で活躍する登壇者が医療支援としての活動内容について語られました。一方、官の立場として多文化共生分野に携わる登壇者からは市民社会組織との連携方法と共に、地方自治体の外国人支援の現状が話されました。

 

HAPICをきっかけに、国際協力分野と多文化共生分野の連携が促進され、共に生きる社会の実現が期待できるセッションとなりました。

 

 

オンラインでネットワーキング

 

HAPICの重要な要素である、分野を越えたネットワーキング。今回はリモート・イベントツールRemo(リモ)を利用して、ネットワーキングレセプションを開催。画面上のテーマ別のテーブルに参加して、同席した参加者同士で会話をするという初めての試みでしたが、戸惑いながらも参加した多くの人が満足したとの声をいただきました。いかにオンラインで出会い、つながれるか、今後もその可能性をかたちにしていきたいと考えています。

 

 

誰もが課題解決に対し、アクションを起こせる

 

3日間を締めくくるクロージングセッション「日本の社会課題解決から考える国際協力の未来」では、一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事の坂野 晶氏と、JANIC理事でもある認定NPO法人テラ・ルネッサンス 創設者の鬼丸昌也氏が登壇。どこに暮らしていても、地球規模の課題はつながっていて、誰しもがアクションを起こせること、そしてこの3日間を通して国際協力に関わる私たちは「本気で課題を解決していこうという、小さな覚悟を芽生えさせた」というメッセージが伝えられました。 

 

 

HAPIC2021が、多くの皆さまの参加の下、初のオンライン開催を成しえたのも、ひとえに協賛・協力・後援を頂いた団体、登壇者、来場者の皆さまのおかげです。改めてお礼申し上げます。

 

前回のHAPICでは、「HAPPINESS IDEA CPFEREMCE」の「I」を「Idea(アイデア)」から「Implementation(実施)」に変えていく必要性について発言があり、1日を通して得た多くの「しあわせのアイデア」をどのように「形にしていく」か、が第2回HAPICに向けて問われました。これからどう進化させていくことができるか、皆さまと一緒に取り組んでいければと考えています。

 

改めてHAPIC2021へのご参加ありがとうございました。さらに進化を目指す、来年のHAPICで再び会いましょう!