PROGRAMS
セッション

気候変動

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11/11 Sat 11:30-12:30

11F Room115

ブレイクアウトセッション

開発・安全保障で進む気候主流化:開発NGOが取り残されないために

昨今、気候変動が国際的にも大きく言論スペースを占めるようになり、最近の開発資金の議論は、気候変動議論が主導する形で、MDB(国際開発金融機関)改革などの機運が形成されてきました。
国連などのマルチの文脈で、気候変動はジェンダーと並んで当たり前かつ外せない内容として主流化されてきました。
このような中でも、まだその規定力が気候変動に移っていることは、各セクターで個別に活動しているだけでは見えてこないのが現実です。
マルチとバイの垣根を超え、開発NGOと気候・環境NGOが交わり、より強い日本の市民社会を形成する上で、気候変動レトリックを把握し、活用していくことが求められます。本セッションでは気候主流化の現実について深掘りします。

伊与田昌慶

国際環境NGO 350.orgジャパン・キャンペーナー、東洋学園大学非常勤講師
1986年愛知県生まれ。2009年立命館大学国際関係学部卒業、学士(国際関係学)。2011年京都大学大学院地球環境学舎修士課程修了、修士(地球環境学)。2011年から2021年まで特定非営利活動法人気候ネットワーク勤務。2014年より気候変動交渉・政策の提言に取り組むNGOのネットワーク”Climate Action Network Japan (CAN-Japan)”の事務局を担う。2022年より国際環境NGO 350.orgに参加し、広報・政策提言担当、350 Japanリーダー代行として活動。現在、350.orgのジャパン・キャンペーナー、東洋学園大学非常勤講師。これまでに阪南大学、京都女子大学大学院、大阪成蹊大学、立命館大学で非常勤講師。2007年より国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)に参加し、気候変動交渉・政策の調査や政策提言、市民ムーブメントの構築に取り組む。

著書に、""Local Energy Governance: Opportunities and Challenges for Renewable and Decentralised Energy in France and Japan""(共著、Routledge、2022年)、『地域資源を活かす温暖化対策 自立する地域をめざして』(共著、学芸出版社、2011年)他。「気候危機への最新の知見 : IPCC第6次報告書 」『世界(956)』(単著、岩波書店、2022年)など雑誌メディアへの寄稿多数。

堀江由美子

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー部 部長
共同通信社に勤務後、英国大学院で農村開発修士課程修了。1999年より(特活)国際ボランティアセンター山形の駐在員としてカンボジア農村開発事業に従事し、2002年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに入局。海外事業部、法人連携部を経て、2010年よりアドボカシーを担当。開発援助政策、SDGsをはじめとして、国内外の子どもの権利の実現に向けて、幅広い分野の政策提言に関わる。

金昌浩

オープンソサエティ財団 職員

山田太雲

モニター デロイト シニアスペシャリストリード
1975年神奈川県生まれ。2000年英国立セント・アンドルーズ大学卒業(修士、国際関係学)。2002年から2015年まで国際NGO Oxfamにて、国際保健、税・財政と貧困・格差、気候変動などの分野で政策アドボカシーを担当。2015年に国連で行われた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)交渉では、Oxfamの国際チームを率い、成果文書に提言内容を一部反映させることに成功した。2016年、デロイトトーマツコンサルティングに入社。現職では「ビジネスとサステナビリティ」に関するナレッジ情報を発信するとともに、サステナビリティ関連のコンサルティング案件に社会課題・市民社会のエキスパートとして関与。

主な専門プロジェクト領域:
サステナビリティを軸に据えたビジョン/戦略策定・実行支援

主な著書:
「SDGsが問いかける経営の未来」(モニター デロイト編)、日本経済新聞出版社・2018年、「グリーン・トランスフォーメーション戦略」(共著)日経ムック・2021年

メディア掲載:
「企業とNGOの『ザラつきのある』コミュニケーションこそが、SDGs達成を引き寄せる」、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー、「岐路に立つ日本企業。『ソーシャル・ジャスティス』に取り組むべき5つの根拠」、ハフィントンポスト「デロイト トーマツと考える、『誰一人取り残さない』と『2050年カーボンニュートラル』両立のカギ」、Business Insider

他、各種セミナー登壇、寄稿実績多数

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