PROGRAMS
セッション

共生社会

13

11/11 Sat 15:15-16:15

11F Room113

ブレイクアウトセッション

『支援』という力を持つ者の責任
~みんなと私を守るために公正で多様な社会に向けて

国際的なガイドラインや国内の法律がつくられても、私たちNGOが、支援する側の力とその不均衡を自覚しない限り、「支援される側」は声を上げることが難しい体制を変革することはできません。
本セッションでは、支援活動における性暴力や権力の誤用という問題に着目し、NGO(援助)業界のパワーシフト、社会規範、当事者の関わりを考えます。
ジェンダー平等、セーフガーディング、PSEAH(性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護)の3つのワーキンググループの最新の取り組みの紹介を通して、どのような変化が起きているのかを知り、自組織、展開している事業について振返り、今後取り組む方向についてヒントが得られます。

尾立素子

認定NPO法人ADRA Japan プログラム・オフィサー
大学卒業後、国際協力 NGOに勤務し、カンボジア、 ラオス、 パキスタンなどで社会開発事業の運営管理に従事した。その後、アフガニスタン、シリア、イラクなどの人道支援事業の運営に携わった。業務を通じて、人道開発支援事業の受益者の権利保護について関心を持つようになり、2018 年に英国サセックス大学、ジェンダー・暴力・紛争 修士課程では、性暴力の防止について研究した。現在、宇都宮大学大学院博士後期課程では、PSEA(性的搾取虐待からの保護)について批判的に考察し、改善方法を研究している。

竹下裕司

国際協力NGOシャプラニール=市民による海外協力の会 ネパール事務所長
総合商社で航空機ビジネス、自動車メーカーで戦略企画と海外事業を行い、ニューヨーク、香港の駐在経験を経て現職。ネパールに駐在し、児童労働といった問題に対しての子どもの権利を守る事業、及び気候変動による洪水防災の事業を主に実施。またJANICジェンダー平等推進ワーキンググループでアドボカシーやガイドラインの策定といった活動を行っている。英ウェールズ大学アバリストウィスカレッジ国際政治学部卒、ロンドン大学キングスカレッジにて修士号取得。専門:開発とジェンダー

金谷直子

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン チャイルド・セーフガーディング・スペシャリスト
開発事業マネージメント、NGO運営、臨床心理、子どもの心身発達支援を専門とする。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンにて、アフガニスタン事務所長、海外事業部長、福島事務所長等をはじめ、国内外の子ども支援に従事。現在は子どものセーフガーディングの専門家として同組織内の取り組み強化の他、国際協力NGOや民間の子ども支援団体におけるセーフガーディングの推進に携わっている。臨床心理士でもありスクール・カウンセラーとして、保護者相談や子どもの発達アセスメント、心理相談等にも従事している。

五十嵐豪

特定非営利活動法人CWS Japan プログラム・マネージャー(Programme Manager)
緊急人道支援や防災事業を担当。これまで東日本大震災や熊本、フィリピン台風、ハイチ大地震など国内外の多くの災害支援や、アフガニスタンやシリア、ソマリア、南スーダンからの難民支援に現場で関わってきた。また、人道支援の国際基準のトレーナーとして援助関係者やこれを目指す人向けの研修や講演も行なっている。

プログラムのスケジュールやスピーカーなどは、予告なく変更となる場合があります。
イベント当日は、主催者や取材メディアによる写真・動画撮影などが行われ、各種広報媒体で使用させていただく場合があります。