PROGRAMS
セッション

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11/11 Sat 13:45-14:45

ブレイクアウトセッション

カカオセクターにおけるコレクティブ・インパクトへの挑戦
~政府、企業、NGOの強みを活かす連携のあり方とは(仮)

社会課題の解決アプローチとして、政府、企業、NGOなど立場の異なる関係者が連携して社会的変化を実現する「コレクティブ・インパクト」が注目されています。
カカオ・チョコレート産業においても、森林破壊や児童労働などのサステナビリティ課題に対する連携の取り組みが模索されてきました。
日本では、2020年に「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」が設立されたほか、ガーナ政府が進める「児童労働フリーゾーン(CLFZ)」認定制度の普及を、国際協力機構(JICA)が日本の企業やNGOと連携して進めるなど、様々な試みが進んでいます。
「開発協力大綱」の改訂で、ODAにおける「対等なパートナーシップ」や「対話と協働」の実践も求められている中、効果的な連携のあり方や今後の可能性について語り合います。

山下契

独立行政法人国際協力機構(JICA) ガバナンス・平和構築部法・司法チーム 課長
2019年から現部署で「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」の立ち上げ、運営を担当。現在、同プラットフォームを含む「ビジネスと人権」に関連する事業の他、法・司法、警察、メディア、選挙等、「法の支配」に関連する分野の事業を総括している。

飯田智晴

株式会社ロッテ サステナビリティ推進部 企画課 課長
名古屋大学大学院生命農学研究科修士課程を修了終了後、2007年に株式会社ロッテ入社。中央研究所にてキシリトールブランドの製品開発研究や特定保健用食品に関わる業務を担当。その後、経営企画部門で事業戦略立案等に従事。その中で、事業戦略としてのサステナビリティに注目し、マテリアリティの整理、事業戦略との統合およびESG中期目標の設定を行うなど、サステナビリティ活動の基礎をまとめた。2021年より現職で、新設されたESG推進部で環境から人権まで幅広いサステナビリティ業務全般と非財務情報開示を担当する

白木朋子

特定非営利活動法人ACE 副代表・共同創業者
大学在籍中の1997年、代表の岩附らとACEを創業。民間の開発援助コンサルティング会社、ACE事務局長職(2005~2021年)を経て、2021年12月より現職。ガーナのカカオ生産地での事業立案・実施、企業との連携、ガーナ政府との「児童労働フリーゾーン(Child Labour Free Zones)」認定制度の構築等に従事。ビジネスと人権に関する講演や研修の経験が豊富。SA8000社会監査人コース修了、サプライチェーンの労働・人権の社会監査にも精通。
著書「チェンジの扉~児童労働に向き合って気づいたこと」(2018年、集英社) 、「子どもたちにしあわせを運ぶチョコレート。世界から児童労働をなくす方法」(2015年、合同出版) 、共著「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。―児童労働者とよばれる2億1800万人の子どもたち」(2007年、合同出版)。

鵜尾雅隆

認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 代表理事
JICA(独立行政法人国際協力機構)、外務省国際協力局での17年の勤務を経て、寄付や社会的投資を推進する日本ファンドレイジング協会を創業し、現在代表理事。また、G8ロンドンサミット(2013年)で誕生したG8社会的インパクト投資タスクフォース(現在は世界39ケ国に拡大し、名称変更してGSG Impact:Global Steering Group for Impact Investment)の創設時からの日本諮問委員会の副委員長を務める。また、インパクト志向の財団・企業600法人のアジア最大のネットワーク組織であるAsian Venture Philanthropy Network(AVPN)の日本代表オフィスを日本ファンドレイジング協会が務める。
社会課題解決のための資金循環を促進するため、寄付、ベンチャーフィランソロピー、社会的な投資の促進を既存の枠を超えて推進し、日本やアジアにおけるエコシステム形成に努めている。
また、リーダーシップ教育を進める学校法人至善館において副学長兼インパクトエコノミーセンター所長を務めるほか、公益財団法人PwC財団選考委員長、富裕層・経営者等の社会貢献を促進する公益財団日本フィランソロピック財団の理事、800以上の企業、大学、財団、行政が参加する全国的啓発キャンペーンである寄付月間の副委員長も務める。
慶応義塾商学部卒、法政大学大学院経済学修士取得、米国Case Western Reserve University, Mandel Center for Nonprofit Organizationsにて非営利組織修士取得(経営学部長賞受賞)。同年、インディアナ大学The Fundraising School修了。
著書に「寄付をしてみよう、と思ったら読む本(渋澤健・鵜尾雅隆共著。日経新聞)」「ファンドレイジングが社会を変える(単著。三一書房)」「Global Fundraising(共著。Wiley)」「寄付白書(共著。JFRA)」「社会的インパクトとは何か(監訳。英治出版)」などがある。

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